
猫は大変我慢強い動物です。
つらい気持ちを隠してしまう面も持ち合わせており、飼い主さんが気付かないまま大きなストレスを抱え込んでいることも。
動物病院では、病気や予防のことだけでなく、猫の気になる行動についてもお気軽にご相談ください。気になる行動がない場合でも、膀胱炎や消化器系の病気(嘔吐、下痢、便秘など)、皮膚病などを繰り返したり、慢性化しているようならストレスが関係している場合がありますので、病気の治療の中に行動治療を加える必要も出てきます。
現在は行動学に詳しい獣医師や看護師も増えていますし、もし一般の動物病院でわからないことがあれば行動診療科を紹介していただけます。
愛猫のストレスを減らし、病気の再発を減らすためにも、まずはかかりつけの動物病院に相談してみましょう。

- 1990年 東京農工大学、農学部獣医学科卒、獣医師資格取得
- 2001年 英国応用ペット行動学センターにて研修、公認資格を取得
- 2007年 英国サウサンプトン大学院にて動物行動学を専攻
- 2009年 同大学院卒、コンパニオンアニマル行動カウンセラーの認定資格を取得
- 2013年 獣医行動診療科認定医の資格を取得
- 現 在 V.C.J.代官山動物病院など複数の動物病院にて行動診療を行っている


動物病院をもっと身近な存在にしよう!
猫にやさしい病院が増えています
最近は猫にやさしい動物病院や、猫のことをよく理解している獣医師も増えていることをご存知ですか?
たとえば、獣医師が忙しくても、看護師や受付スタッフなどが猫に関するちょっとした疑問に答えられるように教育を受けている病院や、もし病気で検査や治療が必要なときでも、猫のストレスを最小限にとどめられる方法で行えるような病院も増えてきています。
また、院内で下記のような猫にやさしい様々な工夫を積極的に取り入れている病院もあります。

写真提供:エイ・ランド おゆみ野動物病院
猫にやさしい病院の様々な工夫
- ●待合室や入院舎を犬と分ける
- ●猫の診察を予約制にする
- ●猫の入院ケージの環境を整えている(内部に高さのある造り、食事とトイレの場所を離した造り、隠れられる箱を置く、目隠しの布を扉につけるなど)
- ●できるだけ家の中にいるときと同じ匂いがするように、
院内に猫のフェロモンに似せた匂いを拡散させている


動物病院をもっと
身近な存在にしよう!